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No.94新着 松本隆 はっぴいえんどの日本語ロックから、聖子と「木綿のハンカチーフ」の言葉へ

松本隆ははっぴいえんどのドラマーとして日本語でロックを歌う道を開き、のちに歌謡曲の作詞家に転じた。太田裕美「木綿のハンカチーフ」、寺尾聰「ルビーの指環」、松田聖子の一連の1位曲などを書き、シングル売上は作詞家で歴代3位とされる。古い言葉をあえて使う、手紙のやりとりで物語を進めるといった工夫が、詞の特徴として知られる。

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登録日時
2026年10月23日 21:15
出典を確かめた日
2026年10月23日
分野
歌手と作り手
立場
くらさんの考察
タグ
ロック・バンド新着ニューミュージック新着アイドル新着作詞家新着レコード大賞新着ヒットチャート新着数字・統計新着
歌手・曲
松本隆、はっぴいえんど、木綿のハンカチーフ、ルビーの指環、赤いスイートピー、松田聖子
資料の種類
事典・概説
年代
1949年〜

本文と出典

あらまし

松本隆は1949年7月16日、東京の港区青山に生まれた。慶應義塾の中等部・高校から慶應義塾大学商学部に進み、中退している。青山を起点に麻布、六本木、渋谷あたりまでを「風街」と呼び、心のよりどころとしてきた。この言葉は後に作品名や公演名にも使われる。
1968年に細野晴臣に誘われてバンドに加わり、細野から詞を書くよう勧められたのが作詞の始まりだった。のちに大瀧詠一、鈴木茂とはっぴいえんどを作り、ドラムと作詞を受け持つ。バンド解散後は歌謡曲に進み、1970年代半ばから80年代にかけて、作詞家として最も売れた一人になった。ウィキペディアによると、シングルの売上は合計4985.4万枚で作詞家の歴代3位、オリコン1位の曲は47曲(2015年時点)である。

主なできごと

・1949年 東京・青山に生まれる
・1969年 細野・大瀧・鈴木とバンドを結成。翌1970年3月に「はっぴいえんど」と改名
・1970年 アルバム『はっぴいえんど』
・1971年 アルバム『風街ろまん』(11月20日)
・1972年 12月31日、はっぴいえんど解散
・1974年 アグネス・チャン「ポケットいっぱいの秘密」で歌謡曲へ
・1975年 太田裕美「木綿のハンカチーフ」
・1980年 近藤真彦「スニーカーぶる〜す」
・1981年 寺尾聰「ルビーの指環」で第23回日本レコード大賞。大瀧詠一『A LONG VACATION』
・1982年 松田聖子「赤いスイートピー」
・1983年 森進一「冬のリヴィエラ」
・1989年 作詞活動を一時休む(1994年に再開)
・1997年 KinKi Kids「硝子の少年」
・2017年 紫綬褒章

はっぴいえんど:日本語でロックを歌う

はっぴいえんどが活動したのは、ロックは英語で歌うものだという考えが強かった時期である。ウィキペディアによれば、細野と大瀧は当初、音を重んじる立場から、ロックに日本語の詞を付けるという松本の提案に反対していた。松本は一つの言葉に二つの意味を持たせるような詞を書き、二人がそれに曲を付けることで、日本語のロックの形ができていった。このバンドは「日本語ロック論争」のきっかけになったとされる。

歌謡曲の作詞家へ

転機は筒美京平との出会いだった。チューリップの曲に書いた詞が筒美の目に留まり、共作が始まる。筒美との作品は約380曲にのぼり、1980年代以降の黄金コンビとされる。その最初の大ヒットが「木綿のハンカチーフ」である。
1980年代には松田聖子の詞を多く書いた。聖子の24曲連続オリコン1位のうち17曲が松本の詞とされる。「赤いスイートピー」(1982年1月21日)は、作曲の「呉田軽穂」が松任谷由実の別名で、オリコン週間1位になった。寺尾聰の「ルビーの指環」はレコード大賞の大賞と作詩賞を受けた。演歌の森進一には「冬のリヴィエラ」を書き、ジャンルを越えて仕事をしている。

言葉の作り方

松本は2017年のテレビ番組で、「木綿のハンカチーフ」の成り立ちを話している(デイリースポーツの記事による)。当時のディレクターから、松本の詞は東京育ちの人の話ばかりで地方の人には受けないと言われ、九州の炭鉱町から東京に出てきたそのディレクター自身を主人公にして書いたという。曲は男女が手紙をやりとりする形で進み、松本はこれを「往復書簡」と呼んだ。また、すでに古くさい言い方になっていた「木綿」をあえて題に使ったことがヒットの一因だと分析している。
妹の死が作品に結びついた例もある。ウィキペディアによれば、1980年に妹が24歳で亡くなり、大瀧詠一のアルバムの制作が難航していた時期に「君は天然色」が生まれたとされる。

カラオケで歌うなら

確かめた範囲では、JOYSOUNDの2025年の年代別ランキング(10代〜60代の各上位20曲)と、カラオケDAMの2025年年間ランキング(楽曲別上位50曲)に、松本隆の詞の曲は見当たらなかった。松田聖子、太田裕美、寺尾聰、近藤真彦の曲も入っていない。個別の曲のカラオケでの人気は、公式の数字では確かめられなかった。

評価の分かれる点

作詞した曲の総数ははっきりしない。ウィキペディアが参照する記事の見出しでは「2100曲以上」とされるが、数え方は示されていない。また「日本語ロック論争」のきっかけになったとされるが、ウィキペディアのはっぴいえんどの項目には論争の中身はくわしく書かれておらず、ここでは立ち入らない。

くらさんの考察

松本隆の詞は、出来事より景色と小道具で気持ちを語るところに特徴があると考えられる。木綿、スイートピー、指環のように、題そのものが具体的な物である曲が多い。はっぴいえんどで日本語をロックの音に乗せる工夫をしたことが、アイドルの歌でも言葉を音に合わせる力として生きたと考えられる。「東京育ち」と言われて地方から来た人を主人公にした話は、職業作詞家として、自分の外に主人公を探す姿勢をよく示している。

ジージへの問いかけ

・「木綿のハンカチーフ」は手紙のやりとりで進む歌です。ジージは、遠くの人と手紙を交わした経験と重ねて聞いたことはありますか。
・はっぴいえんどのような日本語のロックと、松田聖子の歌が同じ作詞家だと知って、どう感じますか。
・「木綿」のように少し古い言葉が、かえって新しく聞こえることがあると思いますか。

出典

・ウィキペディア「松本隆」 https://ja.wikipedia.org/wiki/松本隆
・ウィキペディア「はっぴいえんど」 https://ja.wikipedia.org/wiki/はっぴいえんど
・ウィキペディア「赤いスイートピー」 https://ja.wikipedia.org/wiki/赤いスイートピー
・ウィキペディア「筒美京平」 https://ja.wikipedia.org/wiki/筒美京平
・デイリースポーツ(2017年11月18日) https://www.daily.co.jp/gossip/2017/11/18/0010744258.shtml
・JOYSOUND 2025年 年代別カラオケ年間ランキング https://www.joysound.com/web/s/karaoke/feature/annual_age_2025
・第一興商 通信カラオケDAM 2025年年間ランキング https://www.dkkaraoke.co.jp/ranking/20260127_f.html

動画

・太田裕美「木綿のハンカチーフ」Music Video (Animation by 藍にいな)(MUSIC Liverary)https://www.youtube.com/watch?v=PC_oQmjcxLo
・松田聖子「赤いスイートピー」(Seikoland 武道館ライヴ '83 より)(Sony Music (Japan))https://www.youtube.com/watch?v=GKDwtvOTsDE

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