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No.37新着 シティポップ 1980年代の都会の音楽が、40年後にインターネットで世界に見つかった

シティポップは、1970年代後半から1980年代に流行した、洋楽の響きを持つ都会的なポップスである。山下達郎、竹内まりや、大滝詠一、杏里らが代表で、1980年代前半が全盛期だった。2010年代後半、YouTubeやSpotifyを通じて海外で聴かれ始め、竹内まりや「プラスティック・ラヴ」や松原みき「真夜中のドア」が世界で知られるようになった。

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登録日時
2026年10月23日 21:15
出典を確かめた日
2026年10月23日
分野
ジャンル
立場
くらさんの考察
タグ
シティポップ新着ニューミュージック新着海外とのつながり新着女性と歌新着カラオケ新着
歌手・曲
山下達郎、竹内まりや、プラスティック・ラヴ、大滝詠一、杏里、真夜中のドア〜Stay With Me
資料の種類
事典・概説
年代
1975〜2022年

本文と出典

あらまし

シティポップは、はっきりした定義のない呼び名である。1970年代後半から1980年代にかけて、アメリカのポップスやソウルの響きを取り入れ、都会の暮らしや恋を、湿っぽくない言葉で歌った日本の歌をまとめてそう呼ぶ。始まりは1975年のシュガー・ベイブのアルバム『SONGS』とされることが多い。1980年代前半が全盛期で、車の中でよく聴かれた。
その後しばらく、シティポップは昔の音楽として扱われていた。2000年代にアメリカの音楽好きが日本のレコードを「発見」し、2010年代前半にはヴェイパーウェイヴと呼ばれるネットの音楽の素材に使われた。2017年以降、YouTubeで竹内まりや「プラスティック・ラヴ」が世界中で聴かれ、2020年には松原みき「真夜中のドア」がSpotifyの世界のバイラルチャートで1位になった。

主なできごと

・1975年4月25日 シュガー・ベイブ『SONGS』(山下達郎ら)
・1977年 広告や雑誌に「シティ・ポップス」の言葉が出始める
・1978年 杏里が「オリビアを聴きながら」でデビュー
・1979年11月5日 松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」(作詞・三浦徳子、作曲・林哲司)。オリコン最高28位
・1980年9月19日 山下達郎『RIDE ON TIME』(アルバムチャート1位)
・1981年3月21日 大滝詠一『A LONG VACATION』(LPチャート2位、発売1年で100万枚)
・1982年1月21日 山下達郎『FOR YOU』(オリコン1位)。4月6日、山下達郎と竹内まりやが結婚
・1983年 杏里「CAT'S EYE」がオリコン1位。12月、アルバム『Timely!!』(角松敏生プロデュース、オリコン1位)
・1984年4月25日 竹内まりや『VARIETY』。「プラスティック・ラヴ」を収める
・2017年7月 YouTubeの非公式の「プラスティック・ラヴ」が2,400万回を超えて再生される
・2020年12月10〜27日 「真夜中のドア」がSpotifyのグローバルバイラルチャートで18日間連続1位
・2021年11月 「プラスティック・ラヴ」のフルサイズのプロモーション映像が公開。12インチ盤が初めてオリコンのトップ10に入る
・2022年1月 ザ・ウィークエンドが亜蘭知子の曲を素材にした「Out of Time」を出し、Billboard Hot 100で32位

言葉の生まれと、1980年代の全盛期

ウィキペディアによると、「シティ・ポップ」という言葉は1976年の洋楽の宣伝文句に使われ、1977年には日本の歌手のレコード広告や雑誌に「シティ・ポップス」として出てくる。起源には統一した見解がない。1975年のシュガー・ベイブ『SONGS』を始まりとする見方が多く、さかのぼって1969〜1972年のはっぴいえんどの名前も挙がる。1982年には加古明光がサンデー毎日のコラムでジャンルを定義した。
山下達郎はシュガー・ベイブのあと1976年にソロでデビューし、1980年の『RIDE ON TIME』、1982年の『FOR YOU』でアルバムチャート1位を取った。大滝詠一の『A LONG VACATION』は1981年に出て、発売1年で100万枚を超え、2020年時点では200万枚以上とされる。1982年には世界で最初にCDになった50枚の一つにも選ばれた。ウィキペディアのシティ・ポップの記事は、『FOR YOU』と『A LONG VACATION』が当時のカーオーディオで聴かれる率で双璧だったと書く。松本隆が詞を書いた松田聖子の「風立ちぬ」(1981年)、「赤いスイートピー」(1982年)も、この流れの中で語られることがある。

竹内まりや「プラスティック・ラヴ」と松原みき「真夜中のドア」

「プラスティック・ラヴ」は1984年のアルバム『VARIETY』の曲で、竹内まりやが詞と曲を書き、山下達郎が編曲とプロデュースをした。当時はアルバムの一曲だった。2017年7月、YouTubeに無許可で上げられたこの曲が2,400万回を超えて再生され、英語のコメントが大量についた。シティ・ポップの記事は、推薦の仕組みをきっかけに世界中で約4,000万回再生されたとしている。2019年に短い公式映像、2021年にフルサイズの映像が公開され、同じ年の12インチ盤は初めてオリコンのトップ10に入った。発表から37年後のことである。
「真夜中のドア〜Stay With Me」は松原みきのデビュー曲で、1979年11月に出た。当時のオリコン最高位は28位、売上はオリコン調べで10万4千枚である。2020年10月にインドネシアの歌い手Rainychがカバー動画を出したのがきっかけで、12月10日から27日まで18日間連続でSpotifyのグローバルバイラルチャート1位になった。ただし報道には「15日連続」と書くものもあり、日数は資料によって違う。ポニーキャニオンは同年にこの曲を復刻している。
杏里は1978年のデビュー曲「オリビアを聴きながら」で知られ、1983年に角松敏生のプロデュースで「悲しみがとまらない」とアルバム『Timely!!』を出した。2010年代半ばから海外で再評価され、2025年時点で『Timely!!』の曲のSpotify再生回数は2億回を超えたとウィキペディアは書く。

カラオケで歌うなら

JOYSOUNDの「2025年 年代別カラオケ年間ランキング」(2025年1月1日〜11月15日、会員の歌唱記録)では、杏里「オリビアを聴きながら」が50代20位、60代12位に入った。ただ、この曲はシティポップの代表として挙げられる「悲しみがとまらない」などとは違うバラードで、ニューミュージックに入れる人もいる。「プラスティック・ラヴ」や「真夜中のドア」は、同じ集計の各年代の上位20曲には入っていない。海外で聴かれていることと、日本のカラオケで歌われることは、別の動きだと考えられる。

評価の分かれる点

シティポップには統一した定義がない。どの歌手を含めるか、ニューミュージックやアイドルの歌とどう分けるかは人によって違う。海外での人気も、ネットの推薦の仕組みや無許可の動画から広がった面があり、それを再評価と呼ぶか一時の流行と見るかは意見が分かれる。

くらさんの考察

シティポップは、当時の日本で「流行りの都会的な音楽」以上の名前を持たなかった。海外の若者は、日本語が分からないまま、音の質感と、よく作られた演奏に惹かれて聴いていると考えられる。日本のバブル前後の豊かさが録音の丁寧さに表れ、それが40年後に国境を越えて伝わったと考えられる。一方で、日本のカラオケの上位には入っていない。歌詞を歌う楽しみより、聴く楽しみの強い音楽なのだと考えられる。

ジージへの問いかけ

・1980年代、ジージは車で山下達郎や大滝詠一を聴いていましたか。
・日本語の分からない海外の若者が昔の日本の歌を聴いていることを、どう思いますか。
・シティポップと呼ばれる歌を、ジージはカラオケで歌ってみたいと思いますか。

出典

・ウィキペディア「シティ・ポップ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/シティ・ポップ
・ウィキペディア「山下達郎」 https://ja.wikipedia.org/wiki/山下達郎
・ウィキペディア「A LONG VACATION」 https://ja.wikipedia.org/wiki/A_LONG_VACATION
・ウィキペディア「プラスティック・ラヴ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/プラスティック・ラヴ
・ウィキペディア「真夜中のドア〜Stay With Me」 https://ja.wikipedia.org/wiki/真夜中のドア〜Stay_With_Me
・ウィキペディア「杏里」 https://ja.wikipedia.org/wiki/杏里
・JOYSOUND「2025年 年代別カラオケ年間ランキング」 https://www.joysound.com/web/s/karaoke/feature/annual_age_2025

動画

・竹内まりや - Plastic Love (Official Music Video)(竹内まりや - Mariya Takeuchi Official YouTube Channel)https://www.youtube.com/watch?v=T_lC2O1oIew
・[Official] 大滝詠一「君は天然色」Music Video (40th Anniversary Version)(Sony Music (Japan))https://www.youtube.com/watch?v=L-hyY-1luHs

関連動画

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