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No.63新着 歌番組とヒットチャート ベストテンの順位からストリーミングとカラオケを足すチャートへ

1968年にオリコンのシングルチャートと「夜のヒットスタジオ」が始まり、1971年に「スター誕生!」、1978年に「ザ・ベストテン」が始まった。歌番組は1989〜90年に相次いで終わり、ヒットの物差しは CD 売上へ、さらに配信へ移った。2008年に始まったビルボードジャパンの Hot 100 は、2018年からカラオケで歌われた回数もヒットの数に入れている。

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登録日時
2026年10月23日 21:15
出典を確かめた日
2026年10月23日
分野
賞と番組
立場
くらさんの考察
タグ
ヒットチャート新着アイドル新着歌謡曲新着J-POP新着カラオケ新着数字・統計新着
歌手・曲
ザ・ベストテン、夜のヒットスタジオ、スター誕生!、オリコン、ビルボードジャパン
資料の種類
事典・概説
年代
1968〜2025年

本文と出典

あらまし

昭和の歌謡曲は、テレビの歌番組と売上のランキングによって「ヒット」が形づくられた。オリコンのシングルチャートが1968年1月に正式に始まり、同じ年の11月にフジテレビの「夜のヒットスタジオ」が始まった。1971年には日本テレビの「スター誕生!」が新人歌手を世に出し、1978年には TBS の「ザ・ベストテン」が順位そのものを番組にした。
この三つの番組は1983年から1990年の間に相次いで終わる。その後のヒットの物差しは CD の売上が中心になり、2010年代には配信が加わった。2008年に始まったビルボードジャパンは、売上・ラジオ・配信・動画を組み合わせ、2018年からはカラオケの歌唱回数まで数に入れている。

主なできごと

・1968年 1月4日付からオリコンのシングルチャートが正式に始まる。11月4日、「夜のヒットスタジオ」が始まる
・1971年 10月3日、「スター誕生!」が始まる(企画・審査員 阿久悠、司会 萩本欽一)
・1972年 森昌子が「スター誕生!」の初代グランドチャンピオンとしてデビュー
・1976年 子門真人「およげ!たいやきくん」がオリコン年間1位。オリコン調べで450万枚以上の、歴代1位のシングルになる
・1978年 1月19日、「ザ・ベストテン」が始まる(司会 黒柳徹子・久米宏)
・1981年 寺尾聰「ルビーの指環」がベストテンで12週連続1位。9月17日に番組最高の視聴率41.9%
・1983年 9月、「スター誕生!」が終わる(全619回)
・1985年 「夜のヒットスタジオ」が水曜の2時間枠「DELUXE」になる
・1989年 9月28日、「ザ・ベストテン」最終回(全603回)
・1990年 10月3日、「夜のヒットスタジオ」が終わる(全1,131回)
・2008年 ビルボードジャパンのチャートが始まる
・2018年 11月、ビルボードジャパン Hot 100 にカラオケの歌唱回数が加わる。12月、オリコンが CD・ダウンロード・ストリーミングの合算ランキングを始める
・2025年 ビルボードジャパン年間 Hot 100 の1位は Mrs. GREEN APPLE「ライラック」

ザ・ベストテン

「ザ・ベストテン」は毎週木曜の夜9時台に生放送された。順位はレコードの売上、有線放送のリクエスト、ラジオのリクエスト、番組へのはがきのリクエストを点数にして足し合わせて決めた。配点は時期によって変えられ、1979年には組織的なはがき投票が問題になって見直された。1位を取った回数は中森明菜の69回が最多である。
番組は順位どおりに歌手を呼ぶ形だったので、上位に入っても出ない歌手がいると、それ自体が話題になった。中島みゆきは録音を理由に生出演を断った。1986年ごろからは出演を辞退する歌手が増え、1988年に同じ時間帯で始まったフジテレビの番組に視聴率で押されたことも重なって、1989年に終わった。

夜のヒットスタジオ

「夜のヒットスタジオ」は生放送で、フルコーラスの生演奏を大事にした番組である。歌手がほかの歌手の持ち歌をつないで歌う「オープニングメドレー」が名物だった。司会は前田武彦・芳村真理に始まり、井上順、古舘伊知郎らが務めた。1985年からの「DELUXE」では海外の大物歌手も多く出た。視聴率が下がったことから1989年に1時間の「SUPER」に縮められ、1990年に終わった。

スター誕生!

「スター誕生!」は一般の人が歌を競う番組で、作詞家の阿久悠が企画した。審査員には都倉俊一、三木たかし、中村泰士、森田公一ら作曲家が並んだ。合格者が集まる「決戦大会」では、客席に並んだレコード会社や芸能事務所のスカウトが、ほしい人に会社名のプラカードを挙げた。最多は桜田淳子の25社である。森昌子、桜田淳子、山口百恵、ピンク・レディー、小泉今日子、中森明菜らがこの番組から出た。

オリコンとビルボードジャパン

オリコンの数字は、販売店のレジのデータから推計した売上枚数で、レコード会社が出荷した枚数とは違う。2000年代以降、特典目的で同じ CD を何枚も買う売り方が広がり、売上枚数だけでは人気を測りにくくなったという指摘がある。オリコンは2018年12月から配信も合わせたランキングを始めた。
ビルボードジャパンの Hot 100 は、2008年に CD 売上とラジオの放送回数から始まり、ダウンロード(2010年)、ストリーミングと YouTube の再生回数(2015年)を加えた。2018年11月にはカラオケで歌われた回数も足した。カラオケの記録がヒットの指標として正式に数えられるようになったのである。年間1位は2018年が米津玄師「Lemon」、2020年が YOASOBI「夜に駆ける」、2021年が優里「ドライフラワー」、2025年が「ライラック」で、「ドライフラワー」と「ライラック」はカラオケの年間上位にも入っている(id 53)。

カラオケで歌うなら

「夜のヒットスタジオ」や「ザ・ベストテン」で毎週聞いた曲は、1970〜80年代に若かった世代にとって共通の曲目になっている。カラオケの50代・60代のランキングに薬師丸ひろ子や高橋真梨子の曲が並ぶのは、この時代の歌番組で覚えた曲だからだと考えられる。

評価の分かれる点

どのチャートが「本当のヒット」を表すかは決められない。オリコンの売上枚数は熱心なファンの複数買いで大きくなり、ビルボードジャパンの総合点は配点の決め方しだいで順位が変わる。ザ・ベストテンも、はがきの組織票が問題になったように、集計の方法で順位が動いた。

くらさんの考察

歌番組が盛んだった時代には、テレビで毎週同じ歌を聞くことで、世代の多くが同じ曲を覚えていた。歌番組が減り、聞く手段が人ごとに分かれた今、カラオケで歌われる回数は「みんなが知っていて口ずさめる歌」をはかる数少ない物差しになっていると考えられる。ビルボードジャパンがカラオケを指標に入れたのは、その表れと見ることができる。

ジージへの問いかけ

・「ザ・ベストテン」と「夜のヒットスタジオ」では、ジージはどちらをよく見ていましたか。
・「スター誕生!」のプラカードの場面を覚えていますか。あの仕組みをどう思いましたか。
・ヒットの物差しとして、売上枚数とカラオケで歌われる回数のどちらがふさわしいと思いますか。

出典

・ウィキペディア「ザ・ベストテン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ベストテン
・ウィキペディア「夜のヒットスタジオ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/夜のヒットスタジオ
・ウィキペディア「スター誕生!」 https://ja.wikipedia.org/wiki/スター誕生!
・ウィキペディア「オリコンチャート」 https://ja.wikipedia.org/wiki/オリコンチャート
・ウィキペディア「およげ!たいやきくん」 https://ja.wikipedia.org/wiki/およげ!たいやきくん
・ウィキペディア「Billboard JAPAN」 https://ja.wikipedia.org/wiki/Billboard_JAPAN
・Wikipedia "Billboard Japan Hot 100" https://en.wikipedia.org/wiki/Billboard_Japan_Hot_100
・リアルサウンド「Billboard JAPAN、2025年年間チャート発表」 https://realsound.jp/2025/12/post-2238658.html

動画

・ピンク・レディー『Pink Lady Chronicle TBS Special Edition』DISC③[in ザ・ベストテン]2023年4月19日発売【TBS】(TBS公式 YouTuboo)https://www.youtube.com/watch?v=ijU_-CTd1BU
・#167 2022年の年間チャート解説を振り返る【Billboard JAPAN Podcast】(Billboard JAPAN ビルボードジャパン)https://www.youtube.com/watch?v=89bZpB_amds

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