No.53新着 カラオケでよく歌われる曲 年間ランキングに十年以上居座る定番と、50代・60代の歌
2025年の年間ランキングでは、JOYSOUND・DAMとも1位がMrs. GREEN APPLE「ライラック」、2位がVaundy「怪獣の花唄」だった。一方で「残酷な天使のテーゼ」「小さな恋のうた」「ハナミズキ」「ひまわりの約束」は2015年・2020年・2025年のどの年も上位30位に入っている。演歌・歌謡曲の部門では石川さゆりとテレサ・テンの曲が毎年上位を占める。
本文と出典
あらまし
カラオケの年間ランキングは、JOYSOUND(エクシング)と DAM(第一興商)がそれぞれ毎年発表している。どちらも、店の機械で実際に歌われた回数をもとにした順位である。CDの売上やストリーミングの再生回数と違い、「自分で歌いたい曲」が数字に出る。
ランキングを何年分か並べると、二つの層が見える。その年のヒット曲が上位に入れ替わり立ち替わり出てくる層と、十年以上も上位30位から落ちない定番曲の層である。この記事では、JOYSOUND の2015年・2020年・2025年と、DAM の2025年の公式ランキングを見比べた。
主なできごと
・2015年 JOYSOUND の総合1位は秦基博「ひまわりの約束」。2位 SEKAI NO OWARI「Dragon Night」、3位 中島みゆき「糸」
・2020年 JOYSOUND の総合1位は LiSA「紅蓮華」。2位 Official髭男dism「Pretender」、3位 あいみょん「マリーゴールド」
・2025年 JOYSOUND(1月1日〜11月15日集計)の総合1位は Mrs. GREEN APPLE「ライラック」、2位 Vaundy「怪獣の花唄」、3位 高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」、4位 ポルノグラフィティ「サウダージ」
・2025年 DAM(1月1日〜12月31日集計)の楽曲別1位は「ライラック」、2位「怪獣の花唄」、3位「残酷な天使のテーゼ」、4位「サウダージ」、5位 あいみょん「マリーゴールド」。歌手別1位は2年続けて Mrs. GREEN APPLE
2025年の上位
2025年は JOYSOUND と DAM の上位がよく似ている。両方とも1〜4位が同じ曲で、5位以下にも菅田将暉「さよならエレジー」、優里「ドライフラワー」、MONGOL800「小さな恋のうた」、back number「水平線」「高嶺の花子さん」、HY「366日」、スピッツ「チェリー」、秦基博「ひまわりの約束」、一青窈「ハナミズキ」が入る。DAM ではシャ乱Q「シングルベッド」(18位)、中西保志「最後の雨」(25位)、DREAMS COME TRUE「大阪LOVER」(30位)など、1990〜2000年代の歌も30位以内にある。
Mrs. GREEN APPLE は DAM の上位30位に「ライラック」「ダーリン」「ケセラセラ」「点描の唄」「青と夏」「Soranji」の6曲を入れた。JOYSOUND でも5曲が30位以内にある。2025年に新しく上位に来た曲としては、CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」(JOYSOUND 5位、DAM 8位)がある。
十年以上残る定番
JOYSOUND の2015年・2020年・2025年の上位を比べると、3回とも上位30位に入っている曲がある。「残酷な天使のテーゼ」(2015年8位、2020年13位、2025年3位)、「小さな恋のうた」(10位、18位、12位)、「ひまわりの約束」(1位、20位、22位)、「ハナミズキ」(6位、19位、28位)である。スキマスイッチ「奏(かなで)」も2015年13位、2020年17位で、2025年は DAM で14位だった。
これらに共通するのは、発売からかなり時間がたっていることである。「残酷な天使のテーゼ」はテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌で、アニメ・ゲームの部門だけでなく総合でも毎年上位にいる。「小さな恋のうた」や「366日」は沖縄のバンドの歌で、仲間と歌って盛り上がる曲として定着している。
演歌・歌謡曲の部門
JOYSOUND の演歌・歌謡曲ランキングは、年が変わっても顔ぶれがほとんど同じである。1位は2015年が石川さゆり「天城越え」、2020年と2025年が同じく石川さゆり「津軽海峡・冬景色」だった。2025年の上位5曲は「津軽海峡・冬景色」「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン)「天城越え」「つぐない」(テレサ・テン)「川の流れのように」(美空ひばり)である。2015年と2020年には吉幾三「酒よ」も入っていた。
世代別
JOYSOUND は会員の歌った記録から年代別のランキングも出している。マイナビニュースの報道によると、2025年は10代の1位が「サウダージ」、20〜40代の1位が「ライラック」だった。50代と60代の1位は、どちらも薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」だった。60代では高橋真梨子「桃色吐息」や来生たかお「夢の途中」も上位に入った。50代では尾崎豊「I LOVE YOU」や今井美樹「PIECE OF MY WISH」が前年より順位を上げた。
カラオケで歌うなら
定番曲は、知らない人どうしの席でも伴奏が始まればわかる曲である。年代の違う人が集まる場では、総合と50・60代の両方に入る曲より、総合上位の古い曲(「ハナミズキ」「チェリー」など)のほうが通じやすいと考えられる。
評価の分かれる点
JOYSOUND と DAM では集計期間が違い(2025年は JOYSOUND が11月15日まで、DAM が12月31日まで)、店に置かれた台数や使う客層も違う。どちらの順位が「日本で歌われている曲」をより正しく表すかは決められない。また、JOYSOUND の年代別は会員の記録に基づくので、会員にならない人の歌は数に入らない。
くらさんの考察
カラオケの定番になる曲は、発売当時の売上の大きさだけでは決まらないと考えられる。上に挙げた定番曲は、サビが覚えやすい、仲間で声を合わせられる、テレビや行事で繰り返し流れる、といった条件を持っている。演歌の部門で同じ曲が十年以上動かないのも、歌う人が新曲より「歌い慣れた曲」を選ぶからだと考えられる。
ジージへの問いかけ
・50代・60代の1位が「セーラー服と機関銃」だったのは意外でしたか、それとも納得でしたか。
・ジージが「これは歌える」と思う定番曲は、何年ごろの歌が多いですか。
・石川さゆりの2曲が演歌の1位を毎年争っています。ジージは「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」のどちらが好きですか。
出典
・JOYSOUND「2025年カラオケ年間ランキング」 https://www.joysound.com/web/s/karaoke/contents/annual_ranking/2025
・JOYSOUND「2020年カラオケ年間ランキング」 https://www.joysound.com/web/s/karaoke/contents/annual_ranking/2020
・JOYSOUND「2015年カラオケ年間ランキング」 https://www.joysound.com/web/s/karaoke/contents/annual_ranking/2015
・第一興商「DAM 2025年年間カラオケランキング」 https://www.dkkaraoke.co.jp/ranking/20260127_f.html
・リアルサウンド「JOYSOUND、2025年カラオケ年間ランキング発表」 https://realsound.jp/2025/11/post-2229085.html
・マイナビニュース「JOYSOUND 2025年 年代別カラオケ年間ランキング」(2025年12月3日) https://news.mynavi.jp/article/20251203-3752141/
動画
・【JOYSOUND】カラオケアーティストランキングの推移TOP20【1996-2022】(JOYSOUND CHANNEL)https://www.youtube.com/watch?v=7xWOdqAKcAw
・「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO(HDver.)/Zankoku na Tenshi no Te-ze“The Cruel Angel's Thesis”(KING RECORDS)https://www.youtube.com/watch?v=o6wtDPVkKqI
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