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No.54新着 カラオケ産業の数字 参加人口は1995年度の5,850万人が山、コロナで半分近くに落ち、2025年度に4,120万人まで戻った

全国カラオケ事業者協会の「カラオケ白書」によると、カラオケ参加人口は2019年度に約4,650万人だったが、コロナの広がった2020年度に約2,620万人へ4割減った。その後は戻り、2025年度は約4,120万人(2019年度の89%)。市場規模も2025年度は5,108億円で、2019年度の約5,765億円には届いていない。参加人口の山は1995年度の5,850万人とされる。

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登録日時
2026年10月23日 21:15
出典を確かめた日
2026年10月23日
分野
カラオケ
立場
くらさんの考察
タグ
カラオケ新着数字・統計新着
歌手・曲
全国カラオケ事業者協会、カラオケ白書、カラオケボックス、スナック
資料の種類
報道・統計
年代
1995〜2025年度

本文と出典

あらまし

カラオケ業界の数字は、全国カラオケ事業者協会が毎年まとめる「カラオケ白書」が基本の資料になる。協会のウェブサイトには白書の抜粋が年ごとに載っており、カラオケに参加した人の推計(参加人口)、カラオケボックスの施設数とルーム数、業界の売上(市場規模)がわかる。
大きな流れは三つに分けられる。1990年代半ばに参加人口が山を迎え、その後はゆっくり減った。2020年度にコロナで急に落ち込んだ。2022年度から戻り始め、2025年度はコロナ前の9割近くまで戻った。

主なできごと

・1995年度 参加人口5,850万人(東洋経済オンラインが協会のまとめとして紹介した山の数字)
・2018年度 参加人口約4,670万人、ボックス9,265施設・130,200ルーム
・2019年度 参加人口約4,650万人、ボックス9,344施設・129,200ルーム。市場規模は酒場約1,513億円、ボックス約3,798億円、その他約456億円
・2020年度 参加人口約2,620万人(前年より4割減)、ボックス8,436施設(908減)・114,200ルーム
・2021年度 参加人口約2,590万人、ボックス8,190施設・111,800ルーム
・2022年度 市場規模3,879億円(前年度より1,486億円増)
・2023年度 参加人口約3,780万人(2019年度の81%)、ボックス8,298施設・112,600ルーム。市場規模4,430億円
・2024年度 市場規模4,970億円
・2025年度 参加人口約4,120万人(前年より50万人増、2019年度の89%)、ボックス9,227施設・119,700ルーム。市場規模5,108億円

参加人口の山とゆっくりした減少

参加人口の山は、東洋経済オンライン(2015年)が協会のまとめとして伝えた1995年度の5,850万人である。同じ記事は2013年度を4,710万人としている。協会の白書抜粋でも、2019年度の約4,650万人は「4年続けての緩やかな減少」とされていた。つまりコロナの前から、参加人口は山から2割ほど減っていた。
ルーム数も同じ傾向で、2019年版の白書抜粋は、ボックスのルーム数が2016年から縮小を続けているとしている。一方で2019年版は、高齢者向けの施設などの「エルダー市場」は広がっていると書いている。酒場(スナックなど)の市場は1996年からマイナス基調だという。

コロナでの落ち込み

2020年3月からの感染の広がりで、カラオケは休業の要請や時短営業の対象になった。2021年版の白書抜粋は、2020年度の参加人口を約2,620万人とし、前年より4割減ったとしている。ルーム数は1割以上減り、白書は過去最大の減り方と書いている。2021年度もオミクロン株の流行などで参加は戻らず、約2,590万人とさらに少し減った。
市場規模の底は2021年度である。協会の数字では、2022年度は3,879億円で前年度より1,486億円増えているので、2021年度は約2,393億円だった計算になる。

回復の様子

2023年度は参加人口約3,780万人で、2019年度の81%まで戻った。ルーム数も2020年から減り続けていたのが、この年にプラスに転じた。2025年度は約4,120万人(2019年度の89%)、施設数9,227で、施設数は2019年度の9,344に近づいた。
市場規模の内訳を2019年度と2025年度で比べると、カラオケボックスは約3,798億円から3,462億円、酒場は約1,513億円から1,314億円、旅館・ホテルは約44億円から20億円になった。ボックスより酒場のほうが戻りが遅い。合計は2019年度が約5,767億円(内訳の足し算。nippon.com は約5,765億円と紹介)、2025年度が5,108億円である。
機械を作る側の数字もある。2025年度の業務用カラオケの売上は約566億円で、そのうち通信カラオケの曲配信の料金が383億円だった。メーカーが出した台数は25,500台で前年の135%となり、機械の入れ替えが進んだ。

カラオケで歌うなら

数字の上では、カラオケボックスが市場の7割近くを占める。スナックで歌う場は減りつつあり、近所の店がなくなったという声の背景には、酒場市場の縮み方があると考えられる。

評価の分かれる点

参加人口の山がどの年かは資料で違う。東洋経済は1995年度の5,850万人とし、立命館大学の講義資料(JASRAC寄附講座)には1994年の5,890万人とする記述もある。ここでは協会のまとめを伝えた東洋経済の数字を採った。また参加人口は推計で、調べ方の細かな中身は抜粋版からはわからない。

くらさんの考察

コロナ前の時点で、参加人口はすでに山から2割減っていた。その中で、ボックスが戻るのに酒場の戻りが遅いのは、スナックの店主や常連の高齢化が重なっているからだと考えられる。逆に「エルダー市場」が広がっているのは、カラオケが盛り場の遊びから、健康づくりや集まりの道具へと役割を移していることを示していると考えられる。

ジージへの問いかけ

・ジージの周りで、歌いに行っていたスナックは今も残っていますか。
・高齢者の施設や公民館でのカラオケは、酒場のカラオケと何が違うと思いますか。
・コロナのあと、カラオケに行く回数は前と同じに戻りましたか。

出典

・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書」(抜粋の一覧) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2026」抜粋 1(2025年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2026/p1.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2026」抜粋 2(業務用カラオケ市場) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2026/p2.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2026」抜粋 4(ユーザー市場規模) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2026/p4.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2024」(2023年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/20240710.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2024」抜粋 1 https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2024/p1.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2022」抜粋 1(2021年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2022/p1.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2021」抜粋 1(2020年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2021/p1.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2020」抜粋 1・4(2019年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/2020/p1.php
・全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2019」(2018年度) https://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/090721.php
・東洋経済オンライン「若者のカラオケに見る、恐るべき「気遣い」事情」(2015年1月30日) https://toyokeizai.net/articles/-/59071?display=b
・立命館大学産業社会学部 JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論1」講義資料 https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/2-gakubu/top-gakubu/jasrac05kouki/1217html.html
・nippon.com「世界的な娯楽となったカラオケの進化の歴史とポストコロナ」 https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g01173/

動画

・「新型コロナ」で“おうちカラオケ”も! 楽しく接触避ける『おひとり様』が加速(2021年1月26日放送「news every.」より)(日テレNEWS)https://www.youtube.com/watch?v=Iuy-IwtC0M4
・売上げが5倍に【時短解除】の飲食店、一方カラオケバーは「会社の禁止で客が来ない」[新型コロナ]【news23】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)https://www.youtube.com/watch?v=ag9T0sq6XKQ

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